2017年03月08日
ヒトが痛み感知するように…韓国研究陣、宇宙船発射体の損傷を突き止める技術開発

韓国研究陣が宇宙船発射体などの内部損傷を即座に確認できる技術を開発した。
韓国標準科学研究院(KRISS)は、複合材料の損傷を把握する「光ファイバー感知神経網技術」を世界で初めて開発したと7日、明らかにした。これは二つ以上の材料を混合して作る複合材料に光ファイバーを埋め込み、材料内部の損傷を確認する技術だ。
複合材料は軽くて剛性が高いため、航空宇宙構造物や自動車、船舶などの材料として注目されていている。だが、損傷が発生した場合、物理的強度が一定でないため、正確な損傷部位を突き止めるのが難しいのが短所だ。特に、宇宙船発射体に使われる複合材料は、衝撃を受けて内部が損傷しているのに表面だけ復旧して内部の状態が分からないままで爆発事故などの原因になる。
このような欠点を克服するために、研究チームは複合材料にアルミニウムでコーティングした光ファイバーを埋め込み、損傷の位置とその程度を正確に把握できるようにした。つまり、損傷が発生した場合、材料の変形パターンが光ファイバーに残って損傷部分とその程度が分かるというしくみだ。
研究チームは「ヒトの神経網が痛みや温度、圧力などを感知してその感覚を脳に伝えるように、構造物も光ファイバーを通じて損傷を感知するような神経網の技術を開発した」とし「産業全般に使われる複合材料の、なかなか見つけにくい衝撃損傷を有効に検出できる技術」と説明した。
ー中央日報(2017.03.08)
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