2016年11月25日
プロ野球:「3冠王」崔炯宇、FA史上最高100億ウォン契約

韓国プロ野球の崔炯宇(チェ・ヒョンウ、32)=写真=が「フリーエージェント(FA)100億ウォン時代」を切り開いた。
崔炯宇は24日、起亜タイガーズと契約期間4年、契約金40億ウォン(約3億8000万円)、年俸15億ウォン(約1億4400万円)など、合計100億ウォン(約9億6000万円)で契約した。これは、韓国プロ野球(KBO)リーグのFAで過去最高額だ。これまでの最高額はパク・ソクミンが昨年、サムスン・ライオンズからNCダイノスに移籍した際の4年契約で最大96億ウォン(約9億2000万円)だった。
崔炯宇は契約後、「起亜で新たな野球人生を始めるという気持ちでベストを尽くしたい」とコメントした。そして、「私を育ててくれたサムスンの関係者とファンの皆さんに申し訳ない。感謝の言葉を申し上げたい」とも言った。
崔炯宇にとって起亜は出身地・全羅道を本拠地とするチームだ。全羅北道全州市出身の崔炯宇は全州高校を卒業して2002年にサムスンにドラフト2次指名6位で入団した。ところが、成績が振るわず05年に自由契約となり、兵役の義務を果たすため警察庁野球団に入団した。だが、07年に二軍リーグで打撃7冠王に輝いたことから「逆転人生」のきっかけをつかみ、サムスンに再び入団した。08年に打率2割7分6厘・19本塁打・71打点を記録、25歳で新人王になってからはサムスンの看板打者として大活躍した。プロ生活で大きなけがもなく、安定して好成績を挙げてきた「耐久性」も強みの一つだ。
崔炯宇はFA市場が過熱気味だった15年初め「120億ウォン(約11億5000万円)の価値を持つ選手になりたい」と発言、ファンから「金目当ての選手」と非難を浴びた。崔炯宇自身はこの発言について、「それくらいのレベルにふさわしい選手になりたいという目標を立てたもので、本当にそれくらいお金がもらいたいという意味ではなかった」と釈明した。
崔炯宇は「120億ウォン発言」後、真価を発揮した。昨年は3割1分8厘・33本塁打・123打点を記録したが、今年は3割7分6厘・31本塁打・144打点で打撃3冠(打率・打点・最多安打)に輝いた。さらに、今年のKBOリーグで4人目の3年連続30本塁打・100打点も記録した。今季終了後にはFA資格を獲得、米大リーグにも視野に入れていた。実際に大リーグの球団が身分照会をするなど、関心を示した球団もあったとのことだ。
-朝鮮日報(2016.11.25)
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