2016年06月08日
イエレン発言でウォン急伸1ドル=1162.70ウォン
米国による6-7月の利上げ可能性が消えたとの見方が広がり、ウォンの対ドル相場は7日、急激にウォン高が進み、株価も韓国総合株価指数(KOSPI)が2000ポイントを回復した。米国の利上げが遅れれば、ドル資金が韓国に流入するとの期待感があるためだ。
7日のソウル外国為替市場では、ウォン相場が前日比20.9ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1162.70ウォンまで上昇した。ウォン相場が1日で20ウォン以上上昇するのは3月17日以来3カ月ぶりとなる。株式市場ではKOSPIが1.3%高の2011.63で引けた。2000ポイントを回復するのは4月28日以来約1カ月ぶりとなる。
金融市場では米国の雇用統計が予想を下回ったことを受け、6月の利上げを見送るという見方が広がった。米国の5月の非農業部門雇用者数は市場予想(16万人増)の4分の1の3万8000人増にとどまった。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は6日の講演で、5月の雇用統計について、「失望した」と述べたものの、「1つの月間経済指標を過度に重要視してはならない」と述べた。その上で、利上げスケジュールについては一言も触れなかった。市場ではイエレン議長の態度が以前よりも慎重になったと判断した。フィナンシャル・タイムズは、市場で6月利上げの可能性は30%程度あったが、イエレン議長の講演後、可能性は2%に低下したと伝えた。
-朝鮮日報(2016.06.08)
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