2016年03月27日
韓国の教師、四六時中SNSで対応求める父兄にストレス
ソウル市内の小学校教諭Kさん(26)=女性=は最近、不眠症に悩まされている。冬休み中には静かだった保護者たちが、新学期になり再び騒がしくなったからだ。カカオトーク(スマートフォン向け無料チャット・通話アプリ)などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じ、子どもの学校生活について質問攻めにするため、携帯電話を見るのが怖くなるほどだ。Kさんは「保護者と共有しているSNSに、授業の様子を写した写真を掲載し、保護者からの相談に逐一答えなければ「子どもたちへの愛情がない」という抗議のメールが来る。退勤後もSNSの管理に時間を費やしている」と話した。
保護者たちが子どもの担任に会うのをためらい、職員室の前をうろうろしていたのは、今やすっかり昔話になった。今の保護者たちはSNSで四六時中、担任とつながろうとする。カカオトークやネイバー・バンドなどのSNSを利用するだけにとどまらず、教員と保護者たちが情報を共有し、交流するための専用SNSまで登場した。そんな中、「SNSストレス」を訴える小・中・高校の教師たちが急増している。
ソウル市内の中学校教諭Yさん(29)=女性=は最近、SNSのメッセージの着信音を聞くだけで胸がどきっとするという。保護者たちは夜中でも随時、SNSでメッセージを送ってきて、宿題や持ち物について尋ねるという。子どものしつけや進路について相談する長文のメッセージはもとより、モバイルゲームの友だち申請をするケースまである。Yさんは「あるときは、午前0時過ぎに着信した保護者からのメッセージに返信しないでいると、翌日に『何で返事を寄越さないのか』という抗議の電話がかかってきた。共働きの保護者が退勤、SNSでメッセージを送ってくる午後8時が近づくと、胸がどきどきする」と話した。
―朝鮮日報(2016.03.27)
Posted by wamindan at 09:56│Comments(0)
│ニュース