2016年03月17日
韓国航空会社の機内放送、「セクハラ禁止」を削除
早ければ来月初めにも、韓国航空会社の旅客機の機内放送から「セクハラ禁止」などの警告文句が消える見通しだ。機内放送の内容をめぐり、乗客を潜在的な犯罪者とみなしているようで、韓国のイメージも悪くなりかねないとの指摘が出たことから、韓国政府が改善に動いたのだ。
国土交通部(省に相当)は16日、韓国航空各社の機内放送について「喫煙、電子機器使用ルール違反、業務妨害の禁止」など乗客に必ず伝えるべき内容だけを残し、そのほかの文言は各社の自主判断に任せることにしたと明らかにした。関連の告示改正案の行政予告を経て、早ければ来月初めから機内放送が変更される予定だ。
韓国の航空各社は国土交通部の要請を受け、2014年9月から旅客機の離陸前に「機内での騒乱や喫煙、暴行、性的羞恥(しゅうち)心を誘発する行為、乗務員の業務を妨害する行為、電子機器使用ルール違反は航空保安法に基づき厳しく禁止されています」という放送を韓国語のほか英語、中国語などの外国語でも流していた。
だが、最近になって「乗客を潜在的な犯罪者として扱っているようだ」「外国人の韓国に対するイメージが悪くなる」といった批判が相次いだ。航空各社も「政府が機内放送の文言まで指定するのはやりすぎ」とのスタンスで、国土交通部が先ごろ航空会社の関係者と行った会議でも、性的羞恥心などの言葉は外したいとの意見が多かったという。
国土交通部の関係者は「海外航空会社の機内放送などを検討した結果、『禁煙』や『電子機器使用ルールの順守』など不可欠な内容だけを伝えていることが分かった。運航の安全などに欠かせない事項だけを残し、そのほかの内容は航空各社に決定させる」と伝えた。機内での騒乱や暴行、性的羞恥心を誘発する行為などはそれ自体が違法行為のため、あえて機内放送をする理由がないと判断したということだ。
ー朝鮮日報(2016.03.17)
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