2016年01月20日
昨年中国人1億2000万人が海外旅行…韓国には598万人
高速成長した中国経済が6%台後半の中速成長に変わったが、観光産業の高速成長は続く見通しだ。経済成長で財産を蓄積した中国人が国内外の旅行に目を向けているためだ。
中国国家旅遊局傘下の中国旅遊研究院が18日に発表した観光予測報告書によると今年内外を旅行する中国の観光客は44億8800万人で昨年より9.4%増えるとみられる。これに伴い観光収入は昨年より16.2%増の4兆6700万元(約83兆4648億円)と予想された。
中国政府は観光産業を新成長エンジンとみて観光産業振興に乗り出している。報告書は旅行産業を通じた消費拡大と観光政策環境改善、国際協力を通じた観光外交拡大などを提示した。
昨年「トイレ革命」を含めた観光産業振興「515戦略」をまとめた中国は、外国人観光客の誘致にも積極的に乗り出している。昨年中国を訪れた外国人観光客は前年より3.8%増加した1億3300万人を記録した。
海外旅行に行った中国人観光客は昨年1億2000万人で、1億人を突破した前年より12%増加した。報告書は中国人観光客の嗜好が急速に変わっていると説明した。
報告書によると、昨年初めて休養目的の中国人観光客が観光目的の中国人観光客を追い抜いた。また団体海外旅行より個人・レンタカー旅行が人気を呼んだ。今年は現地踏査とレンタカー、クルーズ旅行が有望だと指摘した。
韓国観光公社が19日に明らかにしたところによると、昨年韓国を訪問した中国人観光客は598万4170人で前年より2.3%減少した。中東呼吸器症候群(MERS)の余波で昨年6~8月の中国人観光客の韓国訪問が前年同期比で半分近く減ったためだ。
これに対し昨年日本を訪れた中国人観光客は378万人で前年より100%増えた。日本の中国人観光客は2014年にも前年比92%増加し2年連続で2倍に増えた。
菅義偉官房長官は「ビザ緩和、免税品の大幅な拡充など規制改革の成功事例だ」と話した。
世界観光機関(WTO)は、昨年の世界の海外旅行客は到着基準で11億8400万人で、前年より5000万人増えたと18日に発表した。
WTOは2004年以降中国の観光産業は2桁の成長を持続していると指摘した。また世界の国内総生産(GDP)のうち観光産業が占める割合は10%で、11人中1人が観光産業に従事していると明らかにした。 .
- 中央日報(2016.01.20)
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