2015年12月10日
ソウル広場に毎晩クラシック公演行う常設ステージ設置へ

ドイツのミュンヘン市中心部にあるオデオン広場の野外コンサート場は世界的に有名だ。ソウル市がこれをベンチマーキングした韓国版「オデオン広場」の造成を推進中だ。市庁前のソウル広場に一年中クラシック公演を行うための常設ステージを設けることにした。来年4月末から毎日午後7時~8時30分、アマチュアオーケストラ団のクラシック公演をここで観ることができるようになる。
ソウル市のカン・ソク文化政策チーム長は7日「市民と観光客が一年中、無料で音楽公演を楽しめる常設ステージをソウル広場に設置する」としながら「現在ステージの位置などを含めた設計を公募中で、来年3月に工事に入る計画」と明らかにした。市は来年度の予算案にステージ設置費と年間運営費など33億ウォンを配分した。常設ステージは240平方メートル規模で、同時に40人余りが上がれるようにする。観覧席を特に設置しない代わりに、公演がある時は簡易座布団などを貸し出す予定だ。出演者の控室などは広場の地下空間に作る案を検討中だ。
常設ステージのアイデアは、朴三求(パク・サムグ)錦湖(クムホ)アシアナ会長が出した。韓国メセナ協会長である朴会長は今年2月に「毎日オーケストラの公演が開かれるオデオン広場のように、ソウル広場にも野外コンサート場を作ろう」と朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長に提案した。これに対し市は9~10月にモデル事業として仮設ステージを設置して運営し、これが成功的だったと判断した。
一方、ソウル広場が野外クラシック公演会場には適していないという指摘も出ている。ユ・ヒョンジュン弘益(ホンイク)大学建築学科教授は「道路に囲まれたソウル広場は、自動車の行列に視線が分散し、騒音に音楽の音が埋もれてしまいクラシック公演には適していない」と話した。
ー 中央日報(2010.12.10)